2025.04.24
自然な力でゆっくり整える、床矯正の進め方。
― 装置の特徴と、成長に合わせたサポート方法 ―
こんにちは、しゃもとデンタルクリニックの社本です。
今回は、床矯正シリーズ第5回として、
床矯正の進め方と、装置の特徴についてお話ししていきます。
床矯正は、「あごの成長を生かして、自然なスペースを作っていく」
とてもやさしい矯正方法です。
では、実際にどのように進めていくのか、
一緒に見ていきましょう!
床矯正は、大まかにこのようなステップで進めていきます。
床矯正で使う装置には、次のような特徴があります。
無理をさせず、
お子さんとご家族で一緒に頑張っていくことが大切です。
床矯正装置は、
毎日できるだけ長い時間使うことが大切です。
目安としては、
小学校から帰ってきたあと〜翌朝、登校するまで
13〜14時間くらい装着できると、効果が出やすくなります。
特に夜間は、
メラトニンというホルモンが多く分泌される時間帯です。
メラトニンには、
骨の代謝(リモデリング)を促進する働きがあり、
夜寝ている間に装置を使うことで、
より自然に、体に負担をかけずに歯や骨が整いやすくなります。
無理なく続けられる生活リズムを作ること――
それが、床矯正をうまく進めるための大切なポイントです。
床矯正は、「装置を入れればそれで完成」という治療ではありません。
むしろ、そこからが本当のスタートです。
装置によって拡げられた歯列は、
しっかり「噛む」ことで、骨やあごの成長を促し、安定していきます。
噛む刺激は、
になります。
つまり、
床矯正は「装置でスペースを作る」+「噛むことで成長させる」、二つの力が合わさって初めて成功する治療です。
装置だけに頼るのではなく、
こうした日常の小さな積み重ねが、
お子さんの成長を支える大きな力になります。
床矯正のスタートは、
前歯の生え替わりが始まる7歳頃が目安になります。
でも、それ以前――
乳歯列の時期からでもできる大切な準備があります。
それは、
こうした基本的な口腔機能を整えておくことです。
しっかりと口腔機能が育っていると、
いざ装置を使い始めたとき、自然な成長をスムーズに促すことができます。
装置だけに頼るのではなく、「育ち」をサポートしていくこと。
これが、私たちが床矯正に込めている一番の想いです。
床矯正は、
お子さんの成長の力を最大限に生かしながら進める、やさしい矯正方法です。
この三本柱を大切に、
焦らず、一歩ずつ、
未来へとつながるサポートをしていきましょう。
次回は、
**「床矯正と呼吸・姿勢・食べ方との深い関係」**についてお話ししていきます!
ぜひ引き続きご覧くださいね!
(しゃもとデンタルクリニック 社本 光央)
📘 前回の記事はこちら
👉 中学校歯科健診で見えた、子どもたちの今。(第4回)
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👉 正しい呼吸・姿勢・食べ方が、未来を変える。(第6回)
鹿児島市明和の歯医者さん、しゃもとデンタルクリニックでは、
お子さんの“お口の育ち”をやさしく見守っています🍼🦷