正しい吸いつき“ラッチオン”って?哺乳から始まるお口の発達のおはなし

2025.04.09

こんにちは。

鹿児島市明和の歯医者さん
しゃもとデンタルクリニックの社本です🦷
子どもたちと接するなかで、歯科だけでなく育児の視点も大切にしたいと感じ、保育士の資格も取得しました。

今日は「赤ちゃんの食事=哺乳」についてのお話です。

赤ちゃんの“吸いつき”に悩むママへ

ちゃんと飲めてるのかな…?」
「乳首が痛いのって、うまく吸えてないから?」
そんな風に悩んだ経験、ありませんか?

実は、“吸いつきの状態”=ラッチオンは、赤ちゃんにとってとっても大事なことなんです。

ラッチオンとは?|おっぱいに“正しく吸いつく”ということ

**ラッチオン(latch-on)**とは、赤ちゃんが深く・しっかりおっぱいに吸いついている状態を指します。

ポイントは…

  • 口を大きく開けて、乳輪の広い部分までくわえる
  • 唇が外にふっくらめくれている
  • 赤ちゃんの鼻やあごが乳房に軽く触れている

このようなラッチオンができていると、赤ちゃんはリズミカルに母乳やミルクを飲むことができます。

ラッチオンがうまくいかないとどうなるの?

  • 授乳時間が長くなる、すぐに泣いてしまう
  • 飲み残しが多く、満足感が得られない
  • お母さんの乳首が傷つく、痛みが出る
  • 舌やあごの筋肉がうまく育たず、将来的な咀嚼・発音に影響することも…
  • すきっ歯になるためのスペース不足(顎の成長不足)につながることも…

実は、授乳は「お口のトレーニング」のスタートでもあるんです。

哺乳は“口育て”の第一歩

赤ちゃんが吸うときには…

  • 舌を前後に動かす
  • 唇をしっかり閉じる
  • あごを上下にリズムよく動かす

という動きが自然に出てきます。
この一つひとつが、将来の**歯並び・飲み込み・話し方(構音)**につながっていきます。

歯医者さんが哺乳のことを気にする理由

私たち歯科医は、歯が生えた後だけでなく、
**「どうやってお口が育ってきたか」**を見ることもとても大切だと考えています。

「吸う」「噛む」「飲み込む」「話す」
これらの機能がスムーズに育つためには、赤ちゃん期の土台が欠かせないんです。

おっぱいでもミルクでもOK。でも吸いつく力は育てたい!

授乳の方法に正解・不正解はありません。
大切なのは、赤ちゃん自身の力でしっかり吸えるようにサポートしてあげることです。

ミルクでも、乳首の形や傾け方を少し工夫するだけで、ラッチオンに近づけることもできます。

まとめ|おっぱいを飲む姿は、育ちのヒント!

赤ちゃんがおっぱいやミルクを飲む姿は、お口の発達の入り口。
「ちゃんと飲めてるかな?」という不安も、成長のサインかもしれません。

気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談くださいね。
しゃもとデンタルクリニックでは、お子さんの“お口の育ち”をやさしく見守っています🍼🦷

追記

保育士の勉強をしていく中で、今回取り上げた「哺乳」というテーマが、赤ちゃんのあごの位置や、その後に生えてくる歯ならびにも影響することを学びました。

そんな中でご縁があり、ある助産師さんと出会いました。
子育てに関して、今のところ私が出会った中でこれ以上の情熱を持った方を知りません

その方が立ち上げた活動のひとつに、**「子育て楽しむマップ」**というプロジェクトがあります。
鹿児島で子育て中のお母さんたちに、必要な情報やあたたかいサービスを届けるためのマップです。

私もこの取り組みに参加させていただくことになりました🍼✨

それぞれの分野の専門家の知識や技術が、子育てをがんばるお母さんたちにちゃんと届きますように。
最後にこのマップのご紹介をさせていただきます。

📖 子育て楽しむマップ

  • 小児科、助産師、歯科など子育てに関わる情報をぎゅっとまとめたフリーマップ
  • 64ページの冊子+検索Webサイト+イベントも開催予定✨
  • 鹿児島の子育てをもっと楽しくするプロジェクトです!

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