「噛むことと脳の関係」〜子どもの成長に“よく噛む習慣”を〜

2025.04.15

「よく噛んで食べなさい」って昔からよく言われるけど、実はこれ、ちゃんと理由があるんです
最近ではやわらかい食べ物が増えたり、スプーンで小さくして与えることも多くなって、前歯を使って“かじる”機会が少なくなってきています

でも、「よく噛むこと」は、虫歯予防や消化のためだけでなく、子どもの“脳の発達”にも深く関係しているんです!

🧠 噛むことは脳のスイッチを入れる!

食べ物を「かじっ」「もぐもぐ」と噛むと、脳のいろんな部分が刺激されます。
中でも、考える力・集中力・感情のコントロールをつかさどる「前頭前野(ぜんとうぜんや)」という部分が活発になるんです✨

🍞パンをかじる
🥕にんじんをもぐもぐ噛む
🍎りんごをガブリ!

こんな動作が、“脳を育てる”時間になるんですね!

https://www.lotte.co.jp/kamukoto/brain/845

👄 前歯と奥歯、それぞれで働く脳がちがう?

ある研究によると、前歯でかじるときと、奥歯で噛むときでは、刺激される脳の場所がちがうことがわかっています!

  • 🦷 奥歯…小脳など“力強く噛む”動きに関わる場所
  • 👄 前歯…帯状皮質運動野など“繊細な動き”に関わる場所

まるで、手の「握る」「つまむ」と似ていますね。
つまり、口の動きも脳の多様な発達を支えているということ!

https://www.ncnp.go.jp/topics/2019/20190613.html

✋ 手と口の連動が「巧緻性(こうちせい)」にも!

噛むという動作は、「手で食べ物を持ち、口へ運び、かじる」という手と口の連携プレーでもあります。

この連携が育っていくと、次のような“できた!”が増えていきます:

  • お箸やスプーンを上手に使える🥄
  • ボタンをとめられる👕
  • 折り紙やお絵かきも楽しめる🖍️

よく噛むこと=手先の器用さにもつながっていくんです!

⚠️ 丸のみ食べには注意!

最近は丸のみしてしまう食べ方が増えていて、
以下のような影響が心配されています。

  • 唾液が出にくくなり、虫歯のリスクがUP🦷
  • 飲み込みや発音に悪影響🗣️
  • 表情が乏しくなり、口がぽかんと開きがち😮

💡 今日からできる“よく噛む習慣”!

おうちで簡単にできる工夫をいくつかご紹介します!

  • 🥪 食べ物を細かく刻みすぎず、あえてかじれる大きさで出す
  • 🍎 りんごやにんじんなど、前歯で“かじる”食材を手づかみで
  • 👀 食べている様子を見ながら、「今日は前歯使えてるかな?」と見守ってみる

📖 「おくちの中のふたり」

「かじる」と「もぐもぐ」。
おなじ“たべる”でも、からだのなかではちょっとちがうことが起きてるんだよ。

トーストを“かじっ”🍞前歯くんががんばると、
脳では“やさしく動く場所🧠”がピカッと光る。

にんじんを“もぐもぐ”🥕奥歯さんの出番。
脳では“力もちの場所”が活やくするよ!

たべることは、脳と心と体を育てるたいせつなおしごと🌱

🌟 おわりに:噛むことは“育ち”の基本!

「よく食べる=安心」ではなく、
“どう食べているか”にも目を向けることが、子どもの育ちを支えるカギになります。

よく噛むことは、虫歯予防だけじゃなく、
脳の発達・手先の器用さ・表情やことばの育ちにもつながっているんです!

今日から、毎日の食事で「噛むこと」の大切さを意識してみませんか?😄

ただ、たくさん噛むには、やっぱり歯が元気でないと始まりません🦷
虫歯があると「痛くて噛めない」「避ける癖がつく」など、噛む力そのものにも影響します。
「じゃあ、虫歯予防ってどうすればいいの?」という方には、こちらの記事もおすすめです!
👉 噛む力を守るための虫歯予防についてはこちら

鹿児島市明和の歯医者さん、しゃもとデンタルクリニックでは、
お子さんの“お口の育ち”をやさしく見守っています🍼🦷

【補足:専門用語の解説】

※ 前頭前野(ぜんとうぜんや)…脳の“おでこ”あたりにある部分で、考える力・集中力・感情の調整などに関わります。

※ 巧緻性(こうちせい)…手先を器用に使う力。お箸、ボタン、お絵かきなど、“日常のできた!”を支える力です✋🖍️

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