2025.04.16
最近、小さなお子さんの誤嚥(ごえん)事故のニュースを耳にすることが増えました。
食べることは本来、命を守るためにとても大切な行動。けれど、食べ方の発達がうまく進まないと、「口に入ったらすぐ飲み込む」クセがついてしまい、思わぬ事故につながることもあるんです。
歯科医院でよく聞かれるのが、「やっぱり硬いものを食べさせたほうがいいんですよね?」というご質問。
たしかに“噛む力”を育てるうえで、食材の硬さは関係があります。でも、それよりもっと大切なのは**“どう食べるか”**。
特に大事なのが、前歯でかじりとる動き🦷なんです。
前歯は「食べ物を口の中に取り込む入口」の役割をしています。
この前歯をしっかり使ってかじることには、こんな効果があります:
前歯でかじりとる動きには、私たちが思っている以上にたくさんの力が使われています。
このように、「かじる」という動きは、目・手・口・脳が連携するとても高度な“協調運動”なんです。
だからこそ、かじる経験を重ねることで、食べこぼしが減ったり、咀嚼や飲み込みが安定していくんですよ。
お母さんたち、毎日ほんとうにお疲れさまです。
ごはんの準備も、子どもの食べ方を見守るのも、大変なことですよね。
でも、前歯を使う経験はちょっとした工夫で日常に取り入れることができます。
どれも特別な材料は必要なく、いつもの食材でOK!
「今日はこの一品だけ“かぶりつきメニュー”にしてみようかな?」というくらいの、ゆるっとチャレンジで大丈夫です。
「うちの子、ちゃんと噛めてるかな…」と不安になることもあるかもしれません。
でも、ちょっとした工夫で、子どもの“食べる力”はしっかり育っていきます。
前歯でかじること、噛み切ることを、まずは意識してみませんか?
大切なのは、親子で一緒に“食べ方”を楽しむこと🍽️
完璧じゃなくて大丈夫。一口かじれたら、それだけでも素晴らしい成長です!
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「かじる」「噛む」という動きには、脳や歯の健康とのつながりもあります。
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鹿児島市明和の歯医者さん、しゃもとデンタルクリニックでは、
お子さんの“お口の育ち”をやさしく見守っています🍼🦷