【床矯正(しょうきょうせい)ブログ第8回】

2025.04.27

床矯正って結局どうなの?よくある質問にもお答えします!

― 成長を支えるやさしい矯正。その魅力をもう一度、まとめました ―

こんにちは、しゃもとデンタルクリニックの社本です。

これまで床矯正について、
あごの成長、呼吸や姿勢との関わり、そして床矯正の進め方についてお話してきました。

今回はシリーズのまとめとして、
床矯正の魅力をもう一度振り返りながら、よくあるご質問にもお答えしていきます。


1. 床矯正とは?ここまでのおさらい

床矯正は、
お子さん本来の成長力を引き出し、自然な顔立ちと健康な体を育てる
やさしい治療法です。

ただ歯並びを整えるためだけのものではなく、

✅ 呼吸(鼻呼吸への誘導)
✅ 姿勢の改善
✅ しっかり噛む力を育てる

といった、
体全体のバランスを整えることを大切にしています。

装置はあくまで補助的な役割であり、
日常の過ごし方・成長の力を活かすことが主役です。

未来へ向かう大切な時期に、
お子さんの可能性を育てるサポートをしていきます。


2. よくあるご質問(FAQ)


Q1. 床矯正はどの年齢から始めるのがいい?

7歳から始めて、9歳までに終わることを目安にしています。

この時期は、あごの成長力が高く、
中切歯(真ん中の歯)と側切歯(その隣の歯)だけの問題にとどめられるため、
比較的スムーズに治療を進めやすいのが特徴です。

前歯だけの問題に絞ることで、
将来の大がかりな矯正を避けられる可能性が高まります。

早めのご相談がおすすめです!


Q2. 痛みはありますか?

床矯正は、
自然な成長を促すためのやさしい力で進める治療です。

最初の数日は、装置による軽い違和感や痛みを感じることがありますが、
ほとんどの場合、数日で慣れていきます。

また、
装置は取り外し式なので、
痛みが強いときは一時的に外して休憩することも可能です。

無理なく、お子さんのペースで進めていきましょう。


Q3. 絶対にきれいに並びますか?

床矯正は、
「やった分だけ成果が出る」治療です。

装置の使用や生活習慣の改善にしっかり取り組めば、
自然な成長をしっかりサポートすることができます。

逆に、
しっかり使えていないと、期待通りの結果が得られにくいこともあります。

私たちは、お子さんとご家族をしっかりサポートしながら、
一緒に成長を応援していきます!


Q4. 途中で挫折しそうになったら?

床矯正は、
スタートダッシュがとても大切です。

最初にしっかり習慣化できると、
その後がぐっと楽になります。

モチベーションは自然に下がるものだから、
時期を逃さず短期決戦で進めることが大切

もちろん、
私たちもお子さんのがんばりをたくさん認め、
一緒に励ましながら伴走していきます!


Q5. 費用について教えてください

床矯正の費用は、
治療内容や期間により異なります。

【初回検査費用】

🔹 矯正前の検査(レントゲン・模型・写真撮影・診断料を含む)
▶︎ 33,000円(税込)


【装置費用】

🔹 拡大装置(上または下、いずれか一方)
▶︎ 66,000円(税込)

🔹 拡大装置(2つ目以降・片顎)
▶︎ 33,000円(税込)

※まずは装置1つからスタートすることもでき、
その場合、検査+装置1個=99,000円〜 始められます。


【その他に必要になる費用】

🔹 生え替わり時期に使用する「閉鎖装置」
▶︎ 33,000円(税込)

※通常は、上顎・下顎ともに拡大を行うケースが多く、
成長に合わせて追加の装置が必要になることがあります。


【調整料】

🔹 月に1回程度の調整時
▶︎ 1回あたり2,000円(税込)


【全体の目安費用】

装置の数や治療期間によって異なりますが、
合計で約220,000円〜280,000円程度
かかるケースが一般的です。


【お支払いについて】

費用は一括払いではなく、
各装置作成時にその都度お支払いいただく方式をとっています。

無理なく、段階的に治療を進めていけるよう配慮していますので、
どうぞご安心ください。


【医療費控除について】

床矯正にかかる費用は、
医療費控除の対象となります。

医療費控除を利用することで、
実際の負担を軽減できる場合がありますので、
ご家庭のご事情に合わせてご活用ください。

詳しくは、当院のこちらの記事をご覧ください👇
🔗 医療費控除について詳しくはこちら

【ご注意】

※上記の価格は、令和7年4月現在のものです。
今後、変更となる場合がありますので、
あらかじめご了承ください。

詳しくはカウンセリング時にご説明いたしますので、
お気軽にご相談ください!


Q6. 学校にも装置をつけて行くの?無くしたり壊さない?

基本的には、
学校には装置を外していくことをおすすめしています。

床矯正の装置は取り外し式でデリケートなため、

✅ 給食や体育の時間に外す必要があったり
✅ 落としたり、破損・紛失してしまうリスク

がどうしてもあります。

そのため、
ご自宅にいる時間(夕方〜翌朝)を中心に装着していきましょう。

目標は、
毎日13〜14時間の装着時間を確保すること。

特に夜間は、
メラトニンというホルモンが分泌され、
歯が動きやすい環境が整う時間帯
でもあります。

夜を中心にしっかり装着できると、
より効果的に治療を進めることができるため、
学校では無理に装置を使わず、
ご自宅で集中して取り組むスタイルがおすすめです!


3. 最後に

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

🌟さいごに🌟

床矯正は、あごの成長を生かして、
子どもたちが持つ本来の力を引き出すやさしい治療法です。

この治療法は、ヨーロッパをはじめとする長い歴史の中で育まれ、
すでに100年近い実績を重ねてきました。
流行り廃りに左右されることなく、
時代を超えて受け継がれてきた確かな方法です。

近年では「口腔機能発達不全症」という病名もでき、
お口の成長を守ることが社会的な課題として認識されるようになりました。
国も注意喚起を行うなど、ますますその重要性は高まっています。

そんな今だからこそ、
床矯正は子どもたちの未来にとって、とても意義深い選択肢になるのではないかと感じています。

「床矯正を文化に。」
——これは日本床矯正研究会(JSRO)が掲げる理念です。

顔を洗うように、歯を磨くように、
床矯正も社会にとって自然な存在になっていくこと。
歯科医院が、子どもたちの未来をそっと支える場所になれること。

これまでの100年に敬意を払いながら、
これからの100年にもつなげていけるように——
そんな願いを込めて、日々、小さな一歩を積み重ねていきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!🦷✨

私たちしゃもとデンタルクリニックは、
これからも一人ひとりの成長を、あたたかく応援していきます!

(しゃもとデンタルクリニック 社本 光央)

📘 前回の記事はこちら
👉 床矯正のデメリットと注意点も、正直に。(第7回)

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