2025.04.26
床矯正のデメリットと注意点も、正直にお伝えします。
― 大切な成長を支えるために、知っておいてほしいこと ―
こんにちは、しゃもとデンタルクリニックの社本です。
今回は、床矯正シリーズ第7回として、
床矯正のデメリットと注意点についても、正直にお伝えしたいと思います。
床矯正は、体にやさしく、自然な成長をサポートできる素晴らしい治療法ですが、
もちろん、知っておいてほしいポイントもあります。
大切なお子さんの成長を支えるために、
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
床矯正は、
取り外し式の装置を毎日決められた時間使うことで、
少しずつあごの成長をサポートしていきます。
そのため、
✅ 毎日の装着
✅ ネジの管理(装置を広げる作業)
✅ 装置のお手入れ
などに、本人とご家族の努力が必要になります。
特に小学校低学年のお子さんでは、
ご家族の温かい声かけやサポートがとても大切です。
【イラスト】(例:帰宅後装着→ご飯後→寝る→翌朝までの流れ図)
しっかり習慣化できれば、お子さん自身も自然とできるようになっていきます!
床矯正は、あごの成長力を活かす治療です。
そのため、始める時期がとても重要になります。
日本床矯正研究会(JSRO)では、
**「7歳から始めて9歳までに終える」**ことをひとつの目安としています。
なぜなら、
✅ 7歳前後は前歯の生え替わり時期なので前歯だけの問題として解決しやすい
✅ まだ素直な年齢で、家族のサポートも受け入れやすい
✅ 9歳を過ぎると自我が強くなり、装置への協力が得にくくなる
✅ 側方歯群(犬歯・小臼歯)の生え替わりが始まると、装置の安定性が低下し治療が進みにくくなる
つまり、
自然な成長を最大限に活かすためには、適切なスタート時期がとても大切なのです。
床矯正は、
**あごの成長力や日常の習慣(呼吸・舌の位置・噛み方)**によって、
仕上がりに個人差が出ることがあります。
たとえば、
✅ 鼻呼吸がうまくできているか
✅ 姿勢が正しく保てているか
✅ 舌の位置が正しいか
こうした要素が、あごの育ち方に大きく影響してきます。
だからこそ、
単に装置を使うだけでなく、普段の生活習慣をサポートすることがとても大切です。
私たちも、生活指導を通じてしっかりサポートしていきます!
骨格性のズレが大きい場合や、
成長期に予想外の変化が起こった場合には、
矯正専門医との連携が必要になることもあります。
しゃもとデンタルクリニックでは、
地域の矯正専門医の先生方と連携体制を整えており、
必要に応じてスムーズにご紹介できる体制を整えています。
安心してご相談くださいね。
床矯正は、
お子さんの自然な成長をやさしくサポートする治療です。
たとえすべてが思い描いたゴールに届かなかったとしても、
この治療は、
✅ 体の本来のポテンシャル
✅ 健康な顔立ち・呼吸機能
を引き出す、大切なサポートになります。
また、床矯正は
不可逆的な(取り返しのつかない)治療ではありません。
無理に押し広げたり削ったりせず、
成長の流れにそっと寄り添う――
だからこそ、
やらなければよかったと後悔することは少なく、
たとえ将来さらに矯正が必要になったとしても、
床矯正で育んだ成長の土台は、必ずお子さんの未来を支えてくれる
と私たちは信じています。
私自身も、まだまだ学びの途中です。
経験豊富な先生方と交流しながら、
古くから受け継がれる知恵をたずね、
そこから新しい未来を切り開いていく――
**「温故知新」**の心を大切に、
より良い床矯正をたくさんの子どもたちに届けていけるよう、
日々取り組んでいます。
床矯正にも、もちろんデメリットや注意点はあります。
でも、
その子の未来を育てるためにできる、かけがえのないサポートでもあります。
私たちは、
お子さんとご家族にしっかり寄り添いながら、
ひとりひとりの成長を応援していきたいと思っています。
次回は、
床矯正シリーズのまとめ・よくあるご質問編に続きます!
ぜひ引き続きご覧くださいね。
(しゃもとデンタルクリニック 社本 光央)
📘 前回の記事はこちら
👉 正しい呼吸・姿勢・食べ方が、未来を変える。(第6回)
鹿児島市明和の歯医者さん、しゃもとデンタルクリニックでは、
お子さんの“お口の育ち”をやさしく見守っています🍼🦷