前歯でかじるって大事!かむ力を育てる“ちょっとした工夫”とは?🦷🍞

2025.04.16

噛む力、飲み込む力は“生きる力”💪

最近、小さなお子さんの誤嚥(ごえん)事故のニュースを耳にすることが増えました。
食べることは本来、命を守るためにとても大切な行動。けれど、食べ方の発達がうまく進まないと、「口に入ったらすぐ飲み込む」クセがついてしまい、思わぬ事故につながることもあるんです。

「硬いものを食べさせればいいんですか?」に込められた不安🤔

歯科医院でよく聞かれるのが、「やっぱり硬いものを食べさせたほうがいいんですよね?」というご質問。
たしかに“噛む力”を育てるうえで、食材の硬さは関係があります。でも、それよりもっと大切なのは**“どう食べるか”**。

特に大事なのが、前歯でかじりとる動き🦷なんです。


前歯を使うことが、どうしてそんなに大事なの?🔍

前歯は「食べ物を口の中に取り込む入口」の役割をしています。
この前歯をしっかり使ってかじることには、こんな効果があります:

  • 噛み切る→舌で送る→奥歯でつぶす→飲み込むという一連の動作がスムーズに育つ
  • 唇・舌・ほっぺの筋肉がバランスよく発達する😗
  • 丸飲みや吸い食べ(ちゅーっと吸い込むクセ)を防げる🙅‍♀️
  • 歯並びや発音の土台になる🗣️

「かじる」って、実はすごいことなんです!✨

前歯でかじりとる動きには、私たちが思っている以上にたくさんの力が使われています。

  • 目で見て:「どのくらいの硬さかな?」「どこから食べれば食べやすいかな?」と観察する力👀
  • 手で持って:口にちょうどよく運ぶためのコントロール✋
  • 前歯で噛み切る:力加減を調整しながら、こぼさずに食べる🦷
  • 舌や唇、頬で支える:口の中にうまく取り込む動き👄
  • 噛んだ感覚を感じ取る:「このくらいで大丈夫」と確認する感覚🧠

このように、「かじる」という動きは、目・手・口・脳が連携するとても高度な“協調運動”なんです。
だからこそ、かじる経験を重ねることで、食べこぼしが減ったり、咀嚼や飲み込みが安定していくんですよ。

子どもがとうもろこしを手に持ち、“見る→持つ→かじる→飲み込む”の4ステップを示したイラスト。/ A child biting corn step-by-step: see, hold, bite, swallow.

忙しい毎日でもできる「前歯を育てる」食べ方の工夫🍽️✨

お母さんたち、毎日ほんとうにお疲れさまです。
ごはんの準備も、子どもの食べ方を見守るのも、大変なことですよね。
でも、前歯を使う経験はちょっとした工夫で日常に取り入れることができます。

たとえばこんな食材がおすすめです:

  • バナナやスティック野菜(にんじん・大根など)🥕
     → 手で持てるサイズで少し大きめに切ってみて。かじる練習にぴったり。
  • トーストやおにぎりを“一口サイズにしすぎない”🍙
     → いつもよりちょっと大きめにして渡すだけで、前歯で噛み切る動作が育ちます。
  • りんごのくし切りやとうもろこし(加熱したもの)🍎🌽
     → 見た目も楽しく、子どもの「かじりたい!」気持ちを引き出せます。

どれも特別な材料は必要なく、いつもの食材でOK!
「今日はこの一品だけ“かぶりつきメニュー”にしてみようかな?」というくらいの、ゆるっとチャレンジで大丈夫です。

おにぎり、りんご、バナナ、ブロッコリーのキャラがポーズを決めて並んでいるイラスト。/ Cute food characters—onigiri, apple, banana, and broccoli—posing together in a cheerful lineup.

まとめ|前歯でかじる力は、子どもの“育ち”を支える🌱

「うちの子、ちゃんと噛めてるかな…」と不安になることもあるかもしれません。
でも、ちょっとした工夫で、子どもの“食べる力”はしっかり育っていきます。
前歯でかじること、噛み切ることを、まずは意識してみませんか?

大切なのは、親子で一緒に“食べ方”を楽しむこと🍽️
完璧じゃなくて大丈夫。一口かじれたら、それだけでも素晴らしい成長です!


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お子さんの“お口の育ち”をやさしく見守っています🍼🦷

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